
ある日、何気なく田舎道を歩いていたら、ペットボトルが一本落ちていた。
「なんでこんなところに?」と思いながら、そのまま通り過ぎる。
次の日、同じ道を通ったら、今度はペットボトルの横にコンビニの袋が落ちていた。
さらに数日後には、タバコの吸い殻や空き缶まで増えている。
──なんだ、これは?
最初はたったひとつのゴミだった。
でも、それを見た誰かが「ここはゴミを捨ててもいい場所だ」と無意識に判断したのではないでしょうか。
そうやってゴミは増えていく。
「ゴミがゴミを呼ぶ」──これはただの偶然なのか
真理はこうして作られていく気がします。
実は、この現象は「割れ窓理論」と呼ばれる心理学の理論とよく似ています。
簡単に言えば、「小さな乱れを放置すると、それが当たり前になり、やがて大きな乱れを生む」というものです。
例えば、ビルの窓が一枚割れたまま放置されると、
「どうせ誰も気にしていないんだな」と思った人が、さらに別の窓を割るようになってしまいます。結果、その場所はどんどん荒れ果てていく。
ゴミがゴミを呼ぶのも、これと同じ原理。そして、これは街の清潔さだけの話じゃないのです。
人間関係、社会のルール、文化、すべてに通じる話。
- 「みんながやっているから、自分もやる。」
- 「誰も気にしていないなら、自分も気にしなくていい。
そんなふうにして、世の中の“当たり前”は作られていくのです。
「当たり前」を壊したとき、新しい世界が生まれる
じゃあ、もしこの流れを逆にしたらどうなるのでしょう?
誰も拾わなかったゴミを、誰かが拾ったら?
それを見た人が、「あ、ゴミ拾ってる人がいる」と気づいたら?
もしかしたら、その場所は「ゴミを捨てる場所」から「ゴミを拾う場所」に変わるかもしれない。
実際、同じような法則は至るところで起きています。
- 道端に咲いた一輪の花が、人の心を和ませるように。
- 誰かの優しさが、次の優しさを生むように。
- 小さな行動が、目に見えない影響を広げていくように。
私たちは、普段何気なく「世の中はこういうものだ」と思って生きています。
でも、その「こういうものだ」は、ただの習慣や思い込みに過ぎないのです。
一つの真理を壊すことで、新しい世界が生まれる
それは大げさなことじゃなくて、たった一つの行動から始まる、私はそう信じています。
まずは自分から、その一歩を
- ゴミを拾う人が増えれば、その場所の空気が変わる。
- 笑顔で挨拶する人が増えれば、町の雰囲気が変わる。
- 思いやりのある人が増えれば、世界は優しくなる。
だから、今日から試してみましょう。
たった一つの小さな行動が、真理を壊し、新しい世界を生み出すきっかけになるかもしれない。
そして、それを見た誰かが、次の一歩を踏み出すかもしれないのだから。
ただゴミを捨てましょうというだけではない、その奥の真理に気づいて下さいね。

